第3章 研究4-2 子どもの視空間性ワーキングメモリの発達特性に関する検討
視空間性ワーキングメモリは、5歳から7歳で発達し始めます。児童期では、言語性ワーキングメモリより視空間性ワーキングメモリの方が、優位に働くため言葉で伝えるよりも、実際に見せた方がいいということがわかりました。視空間性ワーキングメモリは、能動的な視空間性ワーキングメモリと受動的な視空間性ワーキングメモリがあり、試合中に使う視空間性ワーキングメモリは、能動的であり、練習中にコーチの説明を覚えるのは受動的な視空間性ワーキングメモリと言えると思います。練習中でも、能動的な視空間性ワーキングメモリを使えるようになるためには、練習中に、「周りの子を常に観察する習慣を身に付ける」ことや、なるべくゲーム形式を入れることが大切になってくると思いました。