第8章 認知の発達
知覚と認知の違い
知覚と認知の違いについてとても面白いと思いました。
知覚は、外界から得た感覚を知ること
認知は、知覚したことを認めること
を表します。
知覚したものを認めるために重要なことが
シェマという入れ物に入れることで認知したことになります。
シェマは複数あり、知覚した事柄と近しいシェマに入るように、知覚の形を変えて入れるのですが
知覚した事柄が、シェマとはかけ離れていたり、知覚の回数が何度も繰り返されると、シェマは変形し、入るようになります。
認知は、学習と同じ意味なのではないかと個人的には感じました。
インサイドキックのやり方を今までのやり方と別のやり方でやるように教えたとして、今までのやり方(シェマ)を変えれるように何度も繰り返す(知覚)ことで、新しいインサイドキックのやり方(シェマ)を身に着けます。このインサイドキックの蹴り方が近ければ容易に習得できるという事です。
年齢による認知能力の違い
認知の事に関しては、三ツ山問題がとても面白いと思いました。
7歳以降の子は、違う場所で見ているという認識はあっても、その山をイメージすることが出来ず、8歳から9歳ごろで、違う山のイメージが出来るようになってきます。
4歳から5歳までは自己中心性により、自分が考えていること、感じていることを中心に物事を判断しますので、トレーニングメニューの説明を行う時も、実際に行う事実を全部見せて説明しなければ、「もし仮に」ということを想像できないので、そういうトレーニングを選ばない工夫が必要だと感じました。
7歳以降は、「もし仮に」ということが理解はできますが想像は出来ないため、その都度教えていく必要があると感じました。
確かに学年が上がるにつれて
「こういうときどうするの?」
という質問が多くなってくるのを感じます。
第9章 言語の発達
言語の発達が早い子の特徴
言語の発達の中で思ったことは、個人差の影響が周りの環境に大きく影響することが面白いと思いました。
主に影響するのは、本人の認知力、周りが話す言葉や絵本による影響により、言語をより早く、より多く覚え、発することが出来るかに影響するみたいです。
認知の観点から行けば、子供がたくさんの経験を積み、知覚による影響を増やし、シェマに同化、調節して均衡状態を保っていったかによって認知力が増えるため、たくさんの経験を積むことが大切だと感じました。
サッカーの経験を多く積めば、それだけの知覚を受けるわけですから、必然的にサッカーの認知力は上がると考えられます。
絵本について、個人的にもスクールの子供達と話していて心当たりがあるのですが、子供が「ウォーリーを探せ」とかそういう本であったとしても、本の話をしてくる子供は、お話の語彙が豊富というか、ユニークな印象を受けます。コーチとしても、子供言葉に合わせて「めっちゃ」とか「すげぇ○○だよね」とか言いがちですが、「とても」とか「すごい上手だよね」という丁寧な言葉遣いを心掛けるようにしたいと思いました。
サッカー上達について
他学年の子を教える中で、感じていたことは、例えば、1年生と3年生が同じ時期に初級コースに入ってきたとして、サッカーのドリブルだとかパスの技術が上達するスピードは、そんなに大差はないと感じでいました。
もちろん、おんなじ程度の練習量であればですが。
しかし、大きく差が出るのは、説明を理解する力が違うなと感じていました。
学年が違えば知っている語彙の数も違うので、説明するときは、低学年になればなるほど、言葉をゆっくり丁寧に、実際にお手本を見せながら教える傾向にあります。
今は、初級・中級・上級・FC練習生・FCという5カテゴリーですが、もう少し細かくカテゴリーを分けることで、より子供達の語彙力にあった指導でわけられると感じました。
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