第11節 名古屋グランパスエイトVSガンバ大阪の試合分析を行っていきたいと思います。
はじめに
ガンバ大阪の高いポゼッション率に落ち着いて対応して戦っていた名古屋グランパスエイトです。
序盤は、何度か、中央から崩される場面がありましたが、中盤選手の背後を取られないようにケアすることで対応していました。
ボールを奪ってからの素早いカウンターが何度も決まり、ゴールに結びつけることが出いました。
今日は、⓫相馬選手のセンタリングに注目してみたいと思います。
カットインからのゴールに向かうセンタリング
20:35頃のシーンです。
名古屋グランパスエイトがボールを奪ってカウンターを仕掛けますが、ガンバ大阪の素早い切り替えでブロックを固められたので、➑柿谷選手は、一旦落ち着かせて、サイドの㉓吉田選手にボールを預けます。
㉓吉田選手が、⓫相馬選手にボールを預けます。
㉓吉田選手が⓫相馬選手にボールを預けた後に、オーバーラップすることで、➓倉田選手を引き付けます。
これにより、中のスペースが空きます。
⓫相馬選手はそれを見て、スペースを使い、カットインを行い、ゴールに向かう素早いクロスで➒山崎選手に合わせようとします。
⓫相馬選手の縦に抜いてからセンタリングでのゴールシーン
28:35頃のシーンです。
➊ランゲラック選手がキャッチして㉓吉田選手にボールを渡し、⓫相馬選手にボールを回してのカウンターというシーンです。
⓫相馬選手に対して、⓯井手口選手と➑小野瀬選手で対応しますが、2人を抜き去ります。
➎三浦選手がカバーに入りますが、この時に➒山崎選手は、ゴール前で待つことで、青丸のスペースも空けてありますので、⓫相馬選手が先程行った、カットインの可能性も残しているのが特徴です。
ガンバ大阪の選手は、試合開始からこのシーンまでで、⓫相馬選手からカットインを2回受けています。⓰マテウス選手からも1回カットインを受けていますので、カットインされるというイメージが非常に強く残っていると思います。
赤丸のスペースの対応が遅れ、センタリングをあげられ、ゴールへと結びつけることができました。
おわりに
名古屋グランパスエイトの両ウイング(⓫相馬選手と⓰マテウス選手)を機能させるためには、両サイドバック(㉓吉田選手と㉖成瀬選手)のオーバーラップが重要になってきます。
⓫相馬選手と⓰マテウス選手は一人でも打開できてしまう力がありますが、両サイドバックも上がってくることで、相手を引き付け、スペースを作り出します。
今、ルスデランパラFCにも取り入れていきたい特徴ですので、とても参考になりました。