第20節 名古屋グランパスエイトVSサガン鳥栖の試合分析を行ってみたいと思います。
先制点を決めながらも、逆転されてしまった名古屋グランパスエイトでした
全体的に見ていても、名古屋グランパスエイトの選手は
疲れが残っている感じがして、プレッシングやビルドアップも
後手後手に回っている感じがありました。
サガン鳥栖の鮮やかに決めた、3点目を分析してみたいと思います。
79:13のシーンです。
1本目のパスの時に、②の選手が寄せて、そのままダイレクトでパスが回ったのですが、この時に、①の選手は、自分の左後ろにいる選手のパスをコースを切りながら、寄せるため、パスコースが空いてしまいます。②の選手が2本目のパスを出された後、カバーリングが出来れば、パスコースを防げたと思います。1本目のパスが出たときも同様に、カバーリングが出来れば、パスを通されなかったと思います。
パスを回された時点で、最終ラインは、3対4でした。3対4の状況でしたが、センターバックの一人が、アプローチに出たので最終ラインは実質2対3の状況でした。ここで、サガン鳥栖は、右サイドへのパスを選択しましたが、中央は2対1でしたので、ここで中央へパスを出していたらどうなっていたか気になる所です。うまく、センターバックの選手が中央へのパスコースを切りながら、寄せていたのだと思います。ここで、アプローチをかけたのは、中盤の選手と最終ラインの距離が遠く、遅らせることを選択しても中盤の選手が戻れないと考えたのかもしれません。これにより、右サイドハーフの選手が、最終ラインに加わざるを得なくなります。
右サイドにボールを預けた後、2対3の状況から、この時に、左サイドバックの選手が1対1で中央へのコースを切りながら対応したことにより、攻撃を送ら得ることが出来ました。
赤丸のスペースに走りこむことで、①の選手を引き付け、中央のスペースが空き、この後サイドチェンジから、華麗なワンツーと切り返し、センタリングにシュートと流れるようなパスワークでゴールを決めていきます。
如何に、チャレンジ&カバーが大切かという事をありありと見せつけられたシーンだったのではないかと感じました。アプローチをかける時に、パスが回された後、自分は、どこに動くのかということを考えておかないと、アプローチをかけた後に、つったているだけとなってしまい、パスを簡単に通されてしまいます。
いま、チームでも課題になっている点なので、しっかりと落とし込んでいきたいと思いました。