第19節 名古屋グランパスエイトVSサンフレッチェ広島の
試合分析を行いたいと思います。
はじめに
序盤で先制して、ブロックを固めた名古屋グランパスエイトでしたが、サンフレッチェ広島の崩しやプレッシングに何度も引っ掛かり、中々思うようにビルドアップも出来ず、苦しんでいましたが、阿部選手の投入により、ボールが回り、勢いを取り戻した印象でした!
とても面白い試合でした。
➍中谷のビハインドの取り方
29:45のシーンです。
名古屋グランパスエイトのビルドアップの時ですが
➍中谷選手のパスを出してからの動きがビルドアップにおいてとても大切なことだなぁと感じました。
❻宮原選手にボールを預けた後に、➍中谷選手がしっかりと後ろで逃げ道を作ってあげます。
➓宮島選手は、ボールを中に通されてしまうため、ボールよりも前の立ち位置に立つことが出来ません。
➍中谷選手が後ろでパスを受け、➊ランゲラック選手にパスを渡し、逃げることに成功します。
➋米本選手の献身的な守備
39:40頃のシーンです。
➑川辺選手にボールがフリーで渡りそうになるのを➋米本選手が中間ポジションを取りながら、アプローチをかけます。
この時に➑川辺選手が㉚柴崎選手にボールを回すのですが、⓫相馬選手も中間ポジションからアプローチをかけます。
⓫相馬選手がアプローチをかけたスペースに㉙浅野選手が入ってくるわけですが、➋米本選手はここも見逃しません。
ただ寄せるだけでなく、㉙浅野選手を撤退させる素晴らしいアプローチでした。
いつ➋米本選手が㉙浅野選手を確認していたかわかりませんが、➑川辺選手にアプローチをかける前にある程度、そのシーンを予測していたのだとしたら、すごいことだなぁと思いました。しかし、アプローチのかけ方が、それくらい素早かったので、ある程度予測していたのではないかと個人的には思いました。
おわりに
チームの中でも、ビハインドを取ることを伝えていて、これが習慣になってこれば、ビルドアップも落ち着いて出来るのかなぁと思いました。
名古屋グランパスエイトの強固な守備は、米本選手のような一人ひとりの堅守性にあると思います。簡単には前に進ませない。シュートを打たせない。体でボールを止める。戦術も大切ですが、最後には気持ちの面が大切になると感じました。