ルスデランパラサッカースクールの日常

この本は、誰でも才能ある選手になれることを教えてくれます。

書籍「才能の正体」は

ビリギャルの著者、坪田信貴さんの本です。

 

タイトル通り、才能とはなんなのか。

どのようにすれば身につくのか。

について

 

自称「才能研究家」の坪田さんの視点や経験

様々な事例から分析しまとめています。

 

才能は誰でも身につけることが出来る。

 

この本で最も言いたいことだと思います。

 

しかし、才能は誰でも持っているものではありません。

 

能力を磨き、尖らせたものが才能になります。

 

 

塾講師や人材育成のスペシャリストだけあり、

教育の観点から能力を才能へと成長させる方法をわかりやすくまとめていました。

 

中立的フィードバック。

事実のみを本人に伝えること。

 

鏡を例に、

自分が鏡をみて、髪の毛にゴミがついていたら取る。

というのは、自分でゴミは取ったほうがいいと思い

それに気づいたから直したのです。

 

サッカーの指導現場でも、

子供達が、なかなか練習を始めようとしなかった場合、

「早く練習やれ!!」

と怒鳴るだけなら、練習を始めるかもしれませんが、

子供も指導者もストレスを抱えてしまいます。

 

ここで中立的フィードバック

「今5分くらい練習してないね」

と事実のみを伝えることで

子供達は、自分で練習していない事実に気づくことができるのです。

 

ここで練習を始めるにしても始めないにしても

中立的フィードバックは、

定期的に繰り返すことで、

子供達が自分を客観的に見る力が養われます。

「あっ、今自分練習に集中していないな」

と気づくことができるようになるのです。

 

中立的フィードバックは、

自分を客観的に見るトレーニングにもなります。

 

 

 

 

 

技術と術を教える話が本書ではありました。

 

サッカーで言えば、

 

技術とは、パスやドリブルなど

サッカーの部分的に扱うものをさします。

 

術は、試合になります。

 

道家は、

後継者候補に指導するときは、

術から教えるそうです。

 

サッカーも同じで、

術、すなわち試合に近いところから教えるべきだと思います。

 

8人対8人の試合をするのは、

1人あたりのボールを触る回数が少なくなるのですが、

人数を減らした試合や

鳥かごなどの試合に近いトレーニングを重ねることで

技術はサッカーを長くやっていればだんだんと身につくものです。

術の部分は、周りを見ることや試合を重ねた経験地などが

小さいときからでも身につけることができます。

 

 

教育・指導・改善は、

上下関係を生み、お互いにストレスがかかるということも述べています。

 

教育・指導・改善は、

その人の悪いところを指摘しているにすぎません。

本人には、ストレスになり、

言った本人にもストレスになるそうです。

脳機能により言った言葉の主語を抜き取って自分が言われたように感じてしまうそうです。

 

中立的フィードバックをすることで、

子供達に自分達から気づき、サッカーを楽しめるように

指導者として成長していかなければならないと強く感じさせてくれる本でした。

 

書籍「才能の正体」はこちら