ルスデランパラサッカースクールの日常

主体性を身につける方法はこちら

ルスデランパラサッカースクールの指導理念は

全ての子供達がサッカーを

【好きで、うまくなる】ように指導することです。

そのためにも子供達全員が

主体性を持って行動できることは

必要不可欠となります。

 

今回は、子供達がどのように

主体的な行動が出来るようになっていくか

についてまとめてみたいと思います。

 

主体的な行動が出来るまでの道のり

ルスデランパラサッカースクールに入会してまだ間もない子は

全員、依存的な子供として入会してきます。

ルールや仕組み、雰囲気も何もわからない状態では

とても不安な状態にありますので、依存的になって当然です。

もともとスクール内に友達がいるという場合も

友達に依存的になることがほとんどです。

子供が依存状態から抜け出せるようにすることは

コーチとして、最初の大きな役割になります。

依存的な子への対応

依存的とは?

依存的な子とは、具体的にどのような子を指すのかというと

【他に頼って生活する】事を指します。

例えば、生まれたばかりの赤ちゃんは、いつもお母さんと一緒にいるわけですが

お母さんが、赤ちゃんの傍を離れようとすると泣き出してしまいます。

赤ちゃんからしたら、お母さんがいないと不安なわけです。

依存的な子供は、不安を抱えています。

依存的な子供から脱出する方法

赤ちゃんがお母さんを引き留めるために、泣き出すように

子供達も、泣き出すまではしないですが

コーチに対して、同じような行動を起こします。

 

それを愛着行動というのですが

子供がコーチに対して

「今日学校で鉄棒して遊んだんだ~」

と唐突に話しかけてくることがあります。

これは、愛着行動の一つで

【僕の事をちゃんと見ていてね】

という意味を含んでいます。

 

依存的な子供から脱出するためには

子供からの全ての愛着行動を的確にキャッチして

安心感を与える必要があります。

何かあれば、いつでもコーチの元にいけばいい

という安全基地としての信頼を得ることが必要になります。

これにより、子供達は自ら行動を起こすことが出来るようになっていきます。

主体的な子供になるためには

自主的と主体的の違い

依存的な子供から

主体的な子供になってほしい

と考える前に

自主的と主体的の違いについて考えてみたいと思います。

個人的な考えは

 

「自ら行動を起こすことが出来る」

ということは

自主的でも主体的でも同じだと思います。

これは、コーチを安全基地として

安心を確保できている状態なのですが

 

決定的な違いは

責任が子供にあるのか、コーチにあるのか

の違いだと思います。

 

試合を始めることが出来なかった時に

コーチの責任になると考えると

・子供がチーム分けを聞いていなかったとき、コーチがもう一度教える

・いつまでもお喋りして試合を始めていないとき、コーチが試合を始めるように促す

などが挙げられると思います。

こちらを自主的と考えます。

 

試合を始めることが出来なかった時に

子供の責任になると考えると

・子供がチーム分けを聞いていなかった場合、試合に入ることが出来ない、自分でどのチームか考える、友達に聞く、(コーチに謝ってもう一度教えてもらう)。

・いつまでもお喋りして試合を始めなければ、試合の時間が短くなる

などが挙げられます。

こちらを主体的と考えます。

 

自主的な状態は、いつまでたってもコーチを頼っている状態なので

もし、子供が出来なかったことも、子供は考える必要がなく

コーチが代わりにやってくれます。

 

主体的な状態であれば、自分で何とかしなければ

自分が損する立場にあるので、自ら考え行動を起こしていきます。

コーチの責任と子供の責任

それでは子供に全て責任を押し付けて

コーチは何も責任がないのか

というとそういうわけではありません。

 

コーチの責任と子供の責任はそれぞれ分けることができると考えます。

 

コーチの責任は、【子供が主体的になれるようにすること】だと考えます。

具体的には、環境作りであったり、雰囲気作りであったり

レーニングメニューを考える事や

愛着行動をしっかり受け止めることも一つです。

 子供の責任は、【サッカーをうまくなること】です。

もちろん、トレーニングメニューによって

子供達に今、何のトレーニングを行うべきかを

考えるのはコーチの役割ですが

どれくらい練習するのか、どれくらい真剣にやるのか

どれくらい集中できるのか

そういったことをサポートできても

実際にやるのは子供達です。

 

真剣にやっていない子供に

「真剣にやりなさい!」

と伝えていても逆効果ですし

もしかしたら学校で嫌なことがあったり

体調が悪かったりするかもしれません。

まとめ

【好きで、うまくなる】ためには

子供の主体性が必要不可欠です。

 

難しいのは、主体性は教えるものではなく

子供が身につけていくものということです。

今日、明日できることではなく

たくさんの経験、失敗を繰り返しながら

この時は、こうすればいいと自分で考えていくということです。

 

以前、元プロサッカー選手の方がこんなことを言っていました。

「好きだからボールを蹴っていて

気が付いたらプロになっていた」

 

プロになっていく人は、毎日ボールを蹴っていても苦ではないし

好きだからうまくなっていくんだと思いました。

 

コーチとしてできることは、子供達のサポートを最大限することだと思いました。

日々、子供達と関われることに感謝し、今日も指導に励みたいと思います。