風間八宏さんの
を読みました。
個人戦術とは
個人の「技術」と「考える力」の集合体である
と定義されています。
育成年代では、これをいかに伸ばしていくかが重要です。
風間さんは、
もし、パスを出す場所が無くてボールを奪われたときは、
周りがパスコースを作るように言うのではなく
ボールを持っている選手に何が出来たかを考えさせるようにする
と言います。
そのほうが、人のせいにするのではなく自分でどうすればよかったか考えるからです。
ボールを受ける前の立ち位置にも改善点がありますし、キープ、突破、トラップなど
改善方法はたくさんあるわけです。
「考える力」とは
自分がこの試合に勝つために何が出来るのか。
対峙する相手よりも優位に進めるためには何が出来るか。
その場その場によって考えることができることです。
そのためには、自分の特徴を知り、
自分を活かす術を知る必要があると言います。
「技術」は
「蹴る」「止める」「運ぶ」「外す」
のことを言います。
「外す」では、
パスを受けるために、相手からマークを外すことを言います。
外すことは、完璧に外す必要は無く、個人によってボールが奪われなくコントロールできれば、数センチでもよくなります。
外すは、受ける側だけでなく、パスを出す人もできます。
外すことは、「蹴る」と「止める」事が出来ることが前提で成り立ちます。
止めることが出来なければ、外すタイミングがわかりません。
蹴ることが出来なければ、相手に取られてしまいます。
この本を読むまで、恥ずかしながら「技術は、大人になったら身につかない」という迷信を本気で信じていました。
風間さんが、技術はいつでも身につけられる。
どれだけボールを触るかが大切
ということを教えていただいて
本当に感謝しかないと思いました。
「教える」のではなく、「引き出す」指導を
ということを強調しており、
そのためには、
選手一人ひとりの個性や特徴に気づくための
指導者としての「目」を養う必要があるのだと
強く訴えていました。
選手達にも
得意不得意があるのです。
上手な選手には、チームのレベルに合せるのではなく
上手な選手に合うようにチームを底上げすることが育成であります。
スクールではありますが、
スクール生全員のレベルが向上することを考えて、
子供達一人ひとりの個性や特徴を把握し、
子供達一人ひとりに合う指導方法を考えていこうと思いました。
「1対21」のサッカー言論 「個人力」を引き出す発想と技術はこちら