ルスデランパラサッカースクールの日常

⑪行動を変える方法~知的障害・発達障害児における実行機能に関する脳科学的研究~

 

第2章 ルールの切り替えを含む課題の処理過程からみた幼児期の実行機能の発達特性

行動を変える方法

シフティングを見ていく中で、主に3箇所、ミスが起きる時があります。
1つ目は、ルールを理解していない時。2つ目は、ルールを理解出来ているが、行動を抑制出来ない時。3つ目は、目標を保持し続けることが出来ない時です。
ルールが理解出来ていないのなら、ルールをもう一度教え、行動を抑制できないのであれば、トレーニングを繰り返し、目標を忘れてしまうのであれば、再び目標を伝え直す必要があると感じました。
子供がどこに問題を抱えているのかを見分けることが大切だと感じました。

記憶に残る工夫が大切

シフティングをする中で、より、ルールを意識するような環境になればなるほど、ルールが切り替わった時にも対応することが出来るということです。個人的に思ったのは、自分で思い出すことが大切なのではないかと感じました。例えば、1対1でボールが相手に取られた時に、取られたことを強く意識することで、記憶に残り、シフティングを行うことが出来るという事だと思いました。フィードバックを周りから貰うことも出来ますが、そうではない時に、自分で出来るような習慣を作ることも大切だと思いました。

言葉に出す重要性

言葉に出しながら、シフティングを行うことで、行動抑制を容易に出来るようになるみたいです。例えば、1対1の練習をしていて、ディフェンスをやる時に、足を出して抜かれたとします。この時に、足を抜かれたから今度は抜かれないようにしようとシフティングを試みる時に、頭で考えるだけなのか、言葉に出してみるのかによってシフティングを行えるのが容易になるということです。
子供たちには、常に言葉に出させることが大切だと感じました。