ルスデランパラサッカースクールの日常

㉑感想~知的障害・発達障害児における実行機能に関する脳科学的研究~

 

感想

 実行機能について、どのような仕組みになっているのかとても気になっていたので、この本で、概要はつかめてよかったと思いました。

実行機能は、目標達成まで計画し、実行し、改善し、目標を達成していく力ということで、そのためにも何に注意を集中し、必要のない注意を抑制していくのか。また、ワーキングメモリによって、記憶と処理を行い、注意を向けたものに対して自分の目標達成のための素材にしていく。それらの素材を使って、シフティング、つまり、自分の行動を変え、プランニングによって、今までの知識や経験を活用し、展望記憶によって、いつ自分が何をやるのかを計画していきます。これらすべて、ひとつひとつの質が大切なのであって、全てが出来ているというよりも、どこまでも質を高めていく必要があるものだと感じました。この中でも、特に一番大切になってくるのは、個人的には、注意抑制なのかなぁという気がしました。自分の必要なことに注意を向けることが出来なければ、スタートの位置に付くことが出来ないと感じました。