ルスデランパラサッカースクールの日常

マズローの欲求5段階説と子どもたち

 

今回は、心理学者アブラハム・マズローの提唱する人間の「欲求5段階」について

 

ルスデランパラサッカースクールの子どもたちが

 

どのように欲求5段階の階段を上っていくのか説明していきます。

 

 

マズローの欲求5段階説とは

 

心理学者アブラハム・マズローが「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生き物である」

 

と仮定し、人間の欲求を5段階に理論化したものです。

 

人間には5段階の「欲求」があり、1つ下の欲求が満たされると次の欲求を満たそうとする基本的な心理的行動を表しています。

 

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ルスデランパラサッカースクールの子どもたちも

 

これと同様に、欲求5段階の階段を順番に上っていきます。

 

それでは順番に初めてルスデランパラサッカースクールに来てくれた子を想定して説明していきます。

 

 

1.生理的欲求

 

生理的欲求は、生きていくために必要な、基本的・本能的な欲求を指します。

 

「食欲」「排泄」「睡眠欲」などが当てはまり、これらが満たされてなければ生命の維持が不可能となります。

 

大方、初めて体験に来る子どもたちは、体調を万全に整てきてくれますので、生理的欲求の階段はすでに上っている状態にあります。

 

余談ですが、お腹がすいている子や睡眠不足、体調不良の子が練習に来ると、生理的欲求が満たされていないので、サッカーに集中することができません。

 

2.安全欲求

 

安全欲求は、安心・安全な環境への欲求を指します。

 

多くの体験に来る子どもたちは、初めてサッカースクールに来るときとても不安な気持ちで来る子が多いです。

 

中には、人見知りせずにみんなとすぐにサッカーを始めようとする子もいますが

 

8割くらいの子が、親御さんにべったりの状態でグラウンドに来る子がほとんどです。

 

コーチの一番初めの役割は、体験に来る子に対して

 

「ここは安全で楽しい場所だよ」

 

と教えること。

 

コーチは、笑顔で子どもに接します。

 

そしてルスデランパラのみんなに体験の子の名前を紹介し、

 

お互いに自己紹介します。

 

不安な様子がなくなるまでコーチは体験の子に寄り添います。

 

グラウンドを元気よく駆け回り始めたら、

 

安全欲求の階段を上り始めたことになります。

 

コーチとして一番気を遣う段階がこの安全欲求です。

 

3.社会的欲求

 

社会的欲求は、友だちに受け入れられたいという欲求を指します。

 

集団への帰属や愛情を求める欲求であり、「愛情と所属の欲求」あるいは「帰属の欲求」とも表現されます。

 

安全欲求の階段を上った子どもは、ルスデランパラの環境になれてくると

 

周りの友だちと関わろうとします。

 

社会的欲求の段階は、子どもにとって一番苦労する段階だとコーチは考えています。

 

サッカーを通じて、周りの友だちと仲良くなるために

 

自分から声をかけたり、一緒に遊んだり、

 

中には、いたずらしたり、喧嘩したりと

 

社交性を身に着けるのもこの段階です。

 

ルスデランパラサッカースクールでは、

 

子ども同士仲良くなれるように

 

友だちと一緒に協力して行うトレーニングのみを行います。

 

他にも、自分たちで声をかけてペアを組むという機会も多く設けています。

 

レーニングとトレーニングの合間の時間も子どもの様子を見て長くしたり、短くしたりと

 

社会的欲求の階段を上れるように全力で陰ながらサポートしています。

 

社会的欲求の階段を上ることが

 

ルスデランパラサッカースクールの理念である

 

『子どもがサッカーを「好きでうまくなる」こと』

 

を達成するために必要な

 

子どもがサッカーが好きになるための階段でもあります。

 

社会的欲求を上ることで子どもはサッカーに夢中になり

 

もっとうまくなりたいと心から思うようになります。

 

4.承認欲求

 

承認欲求は、他社から尊敬されたい、認められたいと願う欲求を指します。

 

外的部分を満たしたい第3段階までとは異なり、内的な心を満たしたい欲求へと変わります。

 

なお、承認欲求における尊重には「低いレベルの尊重欲求」と「高いレベルの尊重欲求」があります。低いレベルの尊重欲求は、他社からの尊敬、名声、注目などを得ることによって満たされます。高いレベルの尊重欲求は、事故尊重の意識付け、技術や能力の習得、自立性などを得ることで満たされ、他人からの評価より自分自身の評価を重視します。

 

「低いレベルの尊重欲求」を満たそうとする子は、「さっきの試合3点取ったよ!」「試合勝ったよ!」「こんなの簡単じゃん!」と

 

結果に対して敏感に反応します。

そして周りにアピールします。

 

コーチは、「低いレベルの尊重欲求」から「高いレベルの尊重欲求」へと変わることができるように結果よりも努力を評価するようにしています。

「さっきの試合3点取ったよ!」⇒試合の前にゴールに向かってボール蹴って練習していたからだね。

「試合勝ったよ!」⇒仲間と協力して全力を出したんだね。

「こんなの簡単じゃん!」⇒いつも一生懸命練習しているからだね。

 

「高いレベルの尊重欲求」を満たそうとする子は、言葉よりも練習する態度に現れます。

たとえ試合に負けていたとしても一生懸命に最後まで戦います。

出来ないことでもできるように練習します。

強い相手でも立ち向かっていきます。

 

一生懸命な子どもの姿は、見ていて感動します。

 

そんな子供の様子を見て

練習のカテゴリーを上のカテゴリーに挑戦してみるように促します。

練習カテゴリーについてはこちら

 

5.自己実現欲求

 

自分の世界観・人生観に基づいて、「あるべき自分」になりたいと願う欲求を指します。

 

全ての子どもが自己実現欲求の階段に上ること。

 

ルスデランパラは、ここを目指しています。

 

「高いレベルの尊重欲求」に達している子どもに対しては

 

目標を持つように促していきます。

 

「将来何になりたいの?」

 

「どんなプレーをしてみたい?」

 

未来の自分をイメージすることで、こうなりたいという具体的なイメージができあがり

 

子どもは自然とそこへ努力していきます。

 

 

ルスデランパラサッカースクールの

 

マズローの欲求5段階説について解説してきました!

 

サッカーが好きでうまくなる

 

そんな子どもを一人でも増やせるように

 

日々活動しております。