書籍「ヨハン・クライフ サッカー論」
バルセロナやスペイン代表が見せるポゼッションプレーの基盤を作ったヨハン・クライフ。
ヨハン・クライフが直々にサッカーの講義を行ってくれます。
時代を超えて、まさにポゼッションサッカーに対しての情熱が事細かに書かれていました。
4-3-3や3-4-3についての説明だけでなく、それぞれポジションごとの特徴。
特にウィングに対してのこだわりがすごく、4-4-2に逃げた監督たちへの批判がとてもすごかったです・・・笑
4-4-2のシステムや今よく使われている5バック、更に、ウイングの選手の利き脚と反対のポジションにするデメリットを挙げ、
全て、ウイングの選手に対してのポジショニングや育成に問題があると指摘していました。
この本を読んでいてふと思い浮かんだのは、
今のリヴァプールの両サイドウイングである
サラーとマネーです・・・
まさにクロップ監督は、クライフの間逆のことをやっていて
リヴァプールファンとしては、心が痛かったです。
もちろんシステム論だけでなく、育成のことについてや
審判やサッカーの未来についても語られていて
目の前でクライフの話を聞いているような気分になりました。
育成については、テクニックをもちろん重要視し
ポジショニングや洞察力の重要性を挙げていました。
テクニックは、ドリブルとボール運び、キックとパス、トラップ、ヘディングに分け
更に細かく体のパーツごとに分けて解説していきます。
つま先でのトラップも紹介しており、試合から逆算して、テクニックの使い用を説明してくれます。
インサイドトラップやアウトサイドトラップも重要だけど、
サッカーが単純にゴールを決めて守ればいいスポーツで、
そのためには、自分の思い通りにボールを止めれたり、運べたりできればいいんだよ。
目の前でそういわれているような感覚でした。
面白いのは、ヘディングについての重要性です。
ヘディングは簡単なようですぐには身につかないものです。
ボールを頭に当てるくらいは、誰にでもできますが、
コントロールや勢い、タイミングを合せることは、毎日の地道な練習の積み重ねです。
ヘディングにも様々な種類があり、攻撃のヘディングと守備のヘディングも大きく異なるという説明を受けて
過去の自分も、確かに、ディフェンスで競り合うヘディングは得意でしたが、コーナーキックのときも守備のヘディングをしていたので、よくゴールを越してしまうことがありました。
クライフにコーナーキックでも守備のヘディングをしていたからなかなかゴールが決まらなかったんだよ。コーナーキックでは、攻撃のヘディングつまりたたきつけるように打たないとね。と教えられました・・・笑
文章でサッカーについて事細かく説明していますが、小学生には、なかなか難しい本なので、僕がしっかりとクライフからレクチャーを受けて、伝えていこうと思いました。
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