「育成強国」ドイツが提案するジュニアサッカー指導の手順と練習法
ドイツで実際に2014年に発売されたものを訳されたものです。
ドイツサッカー協会が推奨する育成メソッドを一から学べます。
ドイツでは、サッカー人気がうなぎのぼりにあります。
しかし、日本と同じく
これから人口は減る一方です。
そのため、今のサッカー人気による
サッカー人口の増加に満足することなく
より一層サッカー人気を拡大していかなくてはなりません。
そのための一つとして
サッカーへの入り口
U6以下へのアプローチです。
アプローチ方法には幼稚園などとの連携など
様々なことが書かれていて参考になりました。
サッカーを始めた子が
生涯サッカーをやり続けること。
U16を越えてくるあたりから
サッカーをやめてしまう割合が高くなることも
問題点としてあげています。
サッカーを始めた子が一生サッカーに携わることで
次の世代のサッカー人口の増加が期待できます。
本書で語られるのは、
ジュニアサッカー=遊び
というもの基づきます。
遊びの中で、
サッカーの専門性を高めて比率を変えていきますが、
サッカーは遊びなのだということからは、
決して外れません。
コーチに必要なことは、
子供たちへの愛情とサッカーへの情熱を忘れないこと。
目の前の子供たちが
何を学びたいのか。
どんな練習がしたいのか。
今興味のあることはなにか。
どんな環境で育ったのか。
何を得意としているのか。
1人1人に愛情を注ぎ、
子供たちが
自ら考えられるだけの自由を与えることと
グループの中で必要なルールを教えること。
サッカーは、楽しいものだと感じさせること。
ドイツが提案する本書のほとんどを占めるのは、
具体的な技術や専門的な知識ではなく
練習環境の作り方や
子供たちが楽しむための大会や試合の方法など
何を教えるかよりも
どのようにサッカーを楽しませるか
ということを重要視しているイメージです。
もちろん
この年代で学ばなければならない技術的なことにも触れていますが
ドイツならではの
室内練習の方法や
グラウンドの分け方
様々な道具の使い方など
どのように練習を組み立てていくか
とても参考になりました。
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