子供たちには、なるべく自分たちでペアを組んでもらうようにしています。
たとえその日にペアが組めなくて練習できなかったとしても
それはそれで必ず子供の中で考えています。
ある日3年生の子がこんなことを言ってきました。
「おれペア組むの苦手なんだよね~」
コーチが
2人組で2対2ね~~
というと
いつも決まった子とペアを組むこともあれば
ほ~今日は意外な組み合わせだなぁ
と思うペアの子たちもいます。
ペアを組むことが苦手な子も
コーチの隣に座って
みんなが2対2をやっているのを眺めています。
「おれさっき一人で2人を相手に勝ったんだ~!」
「ほ~そりゃすごいね~!」
コーチは相槌を打ちます。
本当は誰かとペアを組んでやりたいのはコーチもわかってますし
自分でもわかっています。
「コーチ、次はおれが投げてもいい?」
「しょうがないなぁ、特別に1回だけだよ」
ペアを組まなくてもいい、自分の居場所を探しているのはコーチにはわかります。
コーチ「あの子、さっきからずっと1人で戦ってるよ?
一緒に誘ってみたら?」
「う~~ん、行ってくる」
なかなか1歩を踏み出せそうになかったので
背中を押してみました。
1人でやっている子に後ろから指先で
ちょんちょんとつついて
「一緒にやろっか」
と笑顔で声をかけていました。
結局二人でやってのは一本だけでしたが
本人にとっては大きな1歩だったのではないかと
感じています。